Archive for the '阿弥陀仏について' Category

阿弥陀さまはおられるの?

猛暑が過ぎて、過ごしやすい季節になりました。

今まで以上に、学び、実践して、多くのことを身につけたい、
そういう秋にしたいと思います。

ふと先日、故郷の母からこんな電話がありました。

「阿弥陀さまって本当におられるの?」

なんだっ??いきなり、どうしたの?

ここ2年、仏教の小冊子を購読するようになった母。
いろいろ疑問に思っていたうちの一つだったようです。

その時、

「もちろん、おられるよ。
お釈迦さまが仏の覚りを開かれて、仏の智恵で
阿弥陀仏がまします、と教えられているんだから、
間違いないよ」

と答えました。

が、まだ納得していない様子。

「お釈迦さまは、こう教えられているよ。
『この大宇宙には地球のようなものが数え切れないほどある。
ちょうど地球にこの釈迦があらわれられたように、
それぞれに仏がまします。
その大宇宙の仏を十方諸仏と言う。
そのすべての仏の先生が阿弥陀仏である』と」。

すると母は、

「う、うーん。じゃあ、阿弥陀さまはどこにおられるの?」

と聞いてきたので、

「阿弥陀さまは他方仏(たほうぶつ)と言われて、
地球上の仏ではないんだ」

「『阿弥陀経』というお経に、
『是より西方、十万億の仏土を過ぎて……』」

と話しましたが、母の心には届かず、
別の話題になって、残念ながらその時の電話は
終わりました。

しばらく、どう言ったらよかったのか、
考えました。

お釈迦さまが仰っていることをまだ信じていない母に、
お釈迦さまがこう仰っている、といくら言ったって、
伝えたいことが伝わらないのではないか。

お釈迦さまの教えが
「まこと、その通りだなぁ」と
心のこうべが垂れるまで、繰り返し、納得できるよう
話をしていくことが大事である、と知らされたのです。

人生には目的がある。
なぜ苦しくとも生きねばならないのか、という
私たちにとって最も大事なことが教えられているのが
仏教。

趣味や生きがい、生きる目標という、人それぞれ違うものを
説かれたのではない。

万人共通唯一の、これひとつ果たしたならば、
人間に生まれてよかった、という身になれる。

「人身受け難し 今已に受く
 仏法聞き難し 今已に聞く」

と、お釈迦さまは生命の大歓喜を叫んでおられます。

そして、親鸞聖人は

「噫、弘誓の強縁は多生にも値いがたく……」

と、その目的を達成なされ、
多生にも獲られなかった幸せの身に今、
救われた!と仰っています。

「多生にも」とは私たちが
生まれ変わり死に変わりを果てしなく繰り返してきた、
そんな遠い過去から、ということ。

人間50年、100年の間だけの問題
ではないのです。

そんな大事があることを
分かりやすく、丁寧に、
大事な家族に伝えたい、と
心新たに思った出来事でした。

Posted by gokigenyo

「私の尊い先生を紹介しに来たのだよ」(1)

 いよいよ梅雨に入りました。
体調管理、食べ物に気を付けねばならない季節ですが、
頑張っていきたいと思います。

 早速、朝刊に明るいニュースが届いていました。

 日本の小惑星探査機「はやぶさ」が、
13日夜、地球と太陽の距離の40倍に上る
60億キロメートルの旅を終え、
打ち上げから7年ぶりに地球へ帰還した。
(「読売新聞」より)

 月より遠い天体に着陸した探査機が、
地球に帰還するのは世界でも初めて、とか。

 日本の宇宙技術の高さに日本人としての
誇りを感じます。さすがニッポン!

 これからは宇宙が舞台、やがて、
惑星間の宇宙旅行が可能な日も
そう遠くないかもしれませんね。

 いや、すでに2600年も昔、
大宇宙を舞台に教えを説かれた方があったと言えば、
驚きませんか?そのお方こそ、お釈迦さまなのです。

 お釈迦さまは、
大宇宙には地球のようなものが数え切れないほどある、
と仰っています。

 これは今日の天文学でも知られ、
子供でも知っていることと思います。

 地球上にお釈迦さまが現われたように、
大宇宙の地球のようなものに、
それぞれ仏があらわれておられる。

 これらたくさんの仏がましますことを、
お釈迦さまは『阿弥陀経』に、

「恒河沙(ごうがしゃ)の数の諸仏ましまして」
と仰っておられます。

「恒河」とは、インドのガンジス河のことです。
ガンジス河と言えば、世界でもトップクラスの大きさを
誇る河です。

「沙」とは砂のことですから、
「恒河沙の数」とは、ガンジス河の砂の数ほどの、
ということです。

 皆さんの近所の川の砂の数を数えられたこと、
あるでしょうか。

 数える気がなくなるほど、たくさんありますよね。
それが世界のガンジス河ですから、
無限と言ってもいいくらいです。

 そういえば、数字の単位で、
「恒河沙」は10の52乗をあらわすそうです。

 お釈迦さまが仰った「恒河沙数」を、
仮に書いてみると……。

10,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000

 もう、なんのことかさっぱり分かりません……。

 そんな気の遠くなるほど、たくさんまします仏さま。
まさに大宇宙が舞台ですね。

 その大宇宙の仏方の、先生の仏がまします、
とお釈迦さまは仰っています。

 そのお方が「阿弥陀仏(あみだぶつ)」
と言われる仏なのです。

 お釈迦さまは阿弥陀仏のことを、

「諸仏の中の王なり、光明の中の極尊なり、
光明の中の最明無極(さいみょうむごく)なり」

と『大阿弥陀経』というお経に説かれています。

 今から500年前に日本に現われた蓮如上人、
という方は次のようにそのことを仰っています。

「弥陀如来(あみだにょらい)と申すは
三世十方の諸仏の本師本仏(ほんしほんぶつ)なれば」
(御文章)

「如来」とは「仏さま」のことですから、
阿弥陀如来も阿弥陀仏も同じです。

「本師本仏」とは先生、ということ。

「三世十方の諸仏」とは十方諸仏のこと。
阿弥陀仏は大宇宙の諸仏の先生の仏である、
ということです。

 お釈迦さまも十方諸仏のお一人ですから、
お釈迦さまと阿弥陀仏との関係は、
阿弥陀仏が先生、お釈迦さまがそのお弟子、
ということになります。

 お釈迦さまが、
「私の尊い先生を紹介しに来たのだよ」と、
私たちに教えてくださったのが、
阿弥陀仏といわれる仏さまなのです。

 えーっ!?地球上で最も偉大な方、
と言われるお釈迦さまに先生がおられるの?

と、ビックリされた方もあるのではないでしょうか。

 続けてお話ししたいと思います。

Posted by gokigenyo