Archive for the '諸行無常について' Category

仏説まこと

 あっという間に年末年始も過ぎました。

1月は「行く」、
2月は「逃げる」、
3月は「去る」

と言われるように、バタバタして、思い通りに事が進まないのは、
私だけでしょうか……。

 実際、
年末は車検、年賀状、帰省、
年始は新年会、自宅の雪すかしに明け暮れる日々、

とジェットコースターが走り抜けるような、
あっという間に今日になった、という感じがします。

 このような日々がずーっと続くんだろうなぁ、
家族が健康で、事故もない。
忙しいけれど、急激な変化はないように感じる日々、
それが幸せなのかなぁと思っている自分があります。

 しかし、お釈迦様は
「諸行無常」と教えられてます。

 諸行とはあらゆるもの。
無常とは常がない、ということ。

 この世のものすべては次の瞬間、変化し、
変わらないものは何一つない、ということです。

 あのホリエモンこと、
ライブドア元社長の堀江貴文氏は
保釈後の講演で、

人生を「諸行無常」と表現したり、
「信じれば信じるほど裏切られる」と語ったそうです。

 得意の絶頂にいた彼が、
瞬く間に底の見えない谷に堕ちたその経験から、
頭だけでもそう感じたからかも知れません。

 今に話を戻せば、日本大手航空会社が経営破綻。
だれが想像できたでしょう。

 また、12日にカリブ海の島国ハイチを
おそった大地震によって、
日常のまどろみ一切が粉砕された人が
人口約3分の1にあたる300万人
と報道されています。

 今まで住んでいた家も、国家機能も一瞬のうちに
瓦礫と化してしまったのはまさに
「諸行無常」の仏説そのままです。

 19日放送のクローズアップ現代によると、
ハイチには250年ほど前に同じような大地震
があったそうです。

 しかしその教訓が今回の地震には、
ほとんど生かされていなかった。

 悲惨な事故も悲しみも苦しみも長くは続かない。
その痛みをもう二度と味わいたくない、という決意も
親から子、子から孫、と移り変われば消えていく。

 番組の中で、過去の地震を教訓として対策を
立て続けることを識者は「忘却との闘い」と
表現していました。

 いや、それは地震だけのことではないでしょう。
250年前までいかずとも、
身近な人が、
事故や病気で亡くなっていく姿を
私たちは実際、
見聞きしているではないでしょうか。

 その時は、無常を見つめて厳粛に、
自己の人生を振り返ったのではないでしょうか。

 しかし時間がたてば忙しさがその気持ちを
忘却のかなたへと押しやってしまう。

 自分が無常であることを決して忘れてはならない、
無常を無常とみつめていきなさいと
お釈迦様は「諸行無常」と教えられているのでは
ないでしょうか。

「煩悩具足の凡夫・火宅無常の世界は、
万のこと皆もってそらごと・たわごと・真実あることなきに、
ただ念仏のみぞまことにておわします」(歎異抄)

 親鸞会の講演会でお聞きした親鸞聖人のお言葉を
思い出しました。
 私たちは必ず、
家族との団らん、仕事、何気ない日常すべてが
粉砕されて、
たった一人で後生へと旅立たなければなりません。

 そう思えば、すべては夢幻ではないか。
変わらないものとは何だろう、
朝から晩まで必死にかき集めているものは、
いったい何の役にたつのだろう。

そう知らされるはずです。

 日々報ぜられる世界ニュース、
目前に展開される悲喜劇すべては

そのまま、私たちに仏説まことを知らせるための
ご方便、と受け止め、
これからも仏法を
学んでいきたいと思います。

Posted by gokigenyo