お釈迦様と出家その2

一樹の下で瑞座熟思しているお釈迦様を発見した橋陳如とお供の者たちは、一同に父王を始め、妻のヤショダラ姫らからの熱烈な伝言をお釈迦様に伝えます。

「世の中の出家の動機には4通りあります。
病気や老いの苦しみ、貧しさや愛する者との死別などです。
しかし太子(お釈迦様のこと)にはこの四つの動機とも当てはまりません。
年若くて壮健で、貧しさとは縁遠く、ご家族の方がたもお変りはありません。
だというのにどうして若い楽しみを捨て、一衣一鉢の粗末な姿になられて遠い悟りを求められるのですか?」

橋陳如とお供の者たちにはシッダルタ太子(お釈迦様)の気持ちは理解できないものだったでしょう。
聡明なシッダルタ太子(お釈迦様)に次期王として城に戻ってきてほしかったことでしょう。

五人は涙ながらにお釈迦様に変心を願って帰城を懇願しました。

しかし、仏覚を成就するまでは帰国しないというシッダルタ太子(お釈迦様)の決意は大地のように強く微動だにしなかったのです。

5人にシッダルタ太子(お釈迦様)がその時答えた言葉とは・・・
「お前たちにはわからないのか、あの激しい無常の嵐が、まだ分からないのか。
ものはみな常住しないのだ。いずれの日にか衰え、いずれに日にか滅ぶのだ。
快楽の影にも無常の響きがこもっているのだ。
美女の奏ずる弦歌は欲をもって人を惑わすのみだ。
三界は悩みのみ、猛き火の如く浮かべる雲の如くj、幻や水泡の如し。
若きを愛すれどやがて老いと病と死の為に崩れ去るのだ」

シッダルタ太子(お釈迦様)の火の玉のような菩提心を聞き、橋陳如とお供の者たちは涙をのんでいったん城へ戻ることにします。

ブッダ(仏陀)とも釈尊とも呼ばれているお釈迦様の出家への意志の強さがうかがい知ることができますね。

Posted by gokigenyo