お釈迦様がひらかれた悟りとは

 35歳の12月8日、お釈迦様は遂に一見明星して大悟徹底、三世十方の実相を諦観せられ、三界の大導師たる仏陀となられたのです。

 お釈迦さまがこのとき悟られた悟りの名前を「仏覚」(ぶっかく)と言われます。
一口にさとりと言いましても、低いさとりから高いさとりまで、52の位があると言われます。今大相撲が行われていますが、ちょうど相撲取りでも、下はフンドシ担ぎから上は大関、横綱までいろいろあるようなものです。その最高無上のさとりを「仏覚」といい、この上がありませんので、「無上覚」ともいわれます。その覚りを開かれた方だけを「仏」とか「仏さま」といわれるのです。

 さとりを開くことを山登りに例えますと、一合目よりも二合目、二合目よりも三合目と、登れば登るほど、見える景色は広がっていきます。そして頂上まで登り詰めた時、辺り一面を見渡すことができるように、最高無上のさとりである仏覚まで到達した方だけが、大宇宙の真理すべてを体得することができるのです。

 話はそれるかもしれませんが、しばらく大阪にいた時のことです。家近くの山頂から見渡す夜景は、ライトアップされる建物が地上に降った星々のようでそれはそれはきれいで素晴らしい眺めだったことを思い出します。

頂上から見える景色は壮観でうっとりさせるものなんですね。

 話を戻します。さきほどの52あるさとりの位で、1段違えば人間と虫けらほどの境界の違いがあると言われます。私たちがゴキブリにテレビやパソコンの説明をしてその使い方を分からせることができるでしょうか。分からせようという気もおきないのではないでしょうか。

 お釈迦さまは世俗の欲楽に耽っている人々、私たちにはその悟った法を理解させることができないであろう、いや私たちが理解できないばかりでなく、私たちが法を謗る結果になるかもしれないと考え一時自殺をはかられ説法を躊躇せられた程だったとお聞きします。

 しかし、この歓びをあらゆる人々と、ともにしたい、の念願が心の深奥よりわき上がられたお釈迦さまは、仏の覚りを開かれてからお亡くなりになるまでの45年間、全人類の救われる道を明かされていかれたのです。それが、仏教なのです。

 そのお釈迦さまの本意を、明らかにされた方が、日本にお生まれになった親鸞聖人であったのです。

 そして、お釈迦さまはかつて随従した橋陳如らの救済を思い立たれたのでした。

Posted by gokigenyo