親鸞聖人ほど
もう12月も半ばになりました。光陰矢の如し。時が経つのは本当に速いものですね。
ところで皆さん、今から1週間前の12月8日は何の日だったかご存知でしょうか。
お釈迦さま成道の日です。「成道」とは成仏得道のことで、悟りを開いて仏になることを言います。約二千六百年前に仏になられたお釈迦さまは私たちに何を教えてくださったのでしょう。
世界の3大聖人、2大聖人といわれても常にトップにあげられるお方、お釈迦さまは、全人類の救われる道を説き明かされていかれました。それが仏教です。その教えはたくさんのお経となって残されています。
その数なんと七千冊以上。1日に1冊読めたとしても、20年近くかかります。しかも、難しい漢字ばかりで書かれています。使われている言葉も仏教専門の言葉ばかりです。現代の私たちがその教えを知るにはどうすればよいのでしょう……
そのお釈迦さまの本意を、明らかにされた方が、日本にお生まれになった親鸞聖人、と聞けば皆さんはどう思われるでしょうか。
前回の最後に親鸞聖人、常の仰せを紹介しました。
「更に親鸞珍らしき法をも弘めず、如来の教法をわれも信じ人にも教え聞かしむるばかりなり」
「更に親鸞珍しき法をも弘めず」とは、親鸞は今までだれも説いたことがない教え、親鸞独自の考えをお伝えしているのではない、ということです。では親鸞聖人、あなたはどなたの説かれた教えを伝えられているのですか、とお尋ねすると、「如来の教法をわれも信じ、人にも教え聞かしむるばかりなり」と答えておられます。
「如来の教法」の「如来」とは「仏」と同じことです。「教法」とは教えのことですから、「如来の教法」で「仏教」ということです。親鸞聖人は「仏教を私も信じ、皆さんにお伝えしているだけなんだ、それ以外にはないのだ」と仰っているのです。
えーっ!?親鸞聖人と聞けば、浄土真宗の開祖、悪人正機の教えが有名で、当時までなかった独自の教えを創作せられた方、と思われている方もあるかもしれません。
私も中学校の歴史の授業、高校の現代社会(今はなかったら済みません)という科目でそのように教えられてきて、かんかんに思っていたことです。
それが親鸞会のご法話にご縁があって、この親鸞聖人のお言葉を知り、そうではなかったんだ、と初めて分かったんです。
続きは次回にお話ししますね。